【音楽レビュー】Soft Machine - Third(1970)
有名すぎますね。その名の通り3枚目となるソフト・マシーンのアルバム。ジャケ写がかっこいい。個人的「LPレコードで飾って置きたいジャケ写」ランキングは堂々の1位。LP再生機器持ってないけど。
バンド自体はカンタベリー・ロック、プログレッシブ・ロック、サイケデリック・ロック、ジャズ・ロック、フュージョンとして語られることが多い。
本作はジャズ色が濃く、プログレとサイケの要素が混ざっているような感じか。
Wiki調べたり名盤500選などを見るのは好きだし、愛読書でもある「ジョジョの奇妙な冒険」にも元ネタとして登場するもんで、バンド名もアルバム名も知っていたけれど、なんとなく取っつきづらくてよく聴いてこなかったのだ。
結局ソフト・マシーンとの出会いは昨年最後の来日をするっていうニュースを聞いたところから。レジェンドが生きているうちに見られる機会なんてそうそうないので、ここぞとばかりにライブチケットを申し込んでしまった。聴いたこともないのに。
申し込んでしまった以上は会場でぼんやりするのも勿体ない。その場で聴いて咀嚼するのも得意ではない、だからしっかり予習していこうということにした。
「困った時のSpotify」で大体聴けるのでそれを聴いていこう。そうして色々通しで聴いた結果もっとも印象に残っている一枚がこれなのであった。
Track List/////////////////////////////////////////////////
#1 Facelift -Live- (18:45)
#2 Slightly All The Time (18:10)
#3 Moon In June (19:06)
#4 Out-Bloody-Rageous (19:11)
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Personnel/////////////////////////////////////////////////
Mike Ratledge - Organ, Piano, Electrc Piano
Hugh Hopper - Bass
Robert Wyatt - Drums
Elton Dean - Alto Sax, Saxello
Rab Spall - Violin
Lyn Dobson - Flute, Soprano Sax
Nick Evans - Trombone
Jimmy Hastings - Flute, Bass Clarinet
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4曲しか入っていないにも関わらず、70分オーバーの大アルバムだ。レコード2枚の面裏、A,B,C,D面の曲担当をそれぞれ当時のメンバー4人に振り分けた構成になっているためだ。だから各楽曲は20分に迫る大作となっている。即興演奏で大曲にしようってことなのか。それにしても思い切った感じがする。
Soft Machine - Third 1970[Full Album]
曲紹介
#1 Facelift -Live-
#2 Slightly All The Time
鍵盤の"Mike Ratledge"作。はじめはベースリフとドラムスのリズムが支えながら、管楽器がソロを奏でていくパート。ソロと同等かそれ以上に暴れまわるドラムスが間違いなくロックを聴いているという確信をもたらしてくれる。中間でサックスのメロディから唐突に転調する。テンポ・アップ。ドラムスの細かく刻まれるハイハットとベース、オルガンの短くも印象的なリフのパートへ。さらに9/8拍子のパートへ移行。ドラムスとエレピに支えられ、サックス、そしてオルガンが熱情のソロを演じる。そしてサックスとベースにより後半部分のテーマが編み出されていく。Faceliftにも通底する雰囲気を感じるテーマで曲終盤に再度登場する。うねるオルガンとベースに支えられ、再度サクセロがソロを演じる。エレピが登場する勢いで演奏が加速し、ベースとサクセロ、そしてオルガンが疾走する。そして曲終盤、後半部のテーマが再度登場し、爆ぜるように演奏がブレイクする。
#3 Moon In June
#4 Out-Bloody-Rageous
"Mike Ratledge"作。エレピによる混沌とした音宇宙が少しずつ姿を表しながら始まる。5分ごろまで浮遊間に酔いしれていると、突如ピアノとベースによるリフが登場する。そして管弦楽器がメロディを奏でる。そしてオルガンによるアグレッシブなソロ演奏が続いて行く。15/16拍子によるアクセントの効いたリフが繰り返される。サックスが交代するように登場しベースリフだけになると、管弦楽器らによるソロとなる…と思いきや転調。オルガンによる宇宙が再度垣間見えたのち、ピアノによるテーマから曲は再開。宇宙オルガンとピアノに支えられた上でサックスが渋いソロを演じる。ヴォルテージが上がるというよりは気高い荘厳さに包まれて行く。全ての楽器が揃って新たなリフを奏でると、ベースの音でブレイク。そして復活するエレピ。幾つもの短いリフが重なり合い混沌となり、そしてゆっくりフェードアウトして行く。
終わりに
【音楽レビュー】Arabs In Aspic - Syndenes Magi(2017)
曲紹介
終わりに
ちなみにどうでもいいですが、私が2018年に番聴いた曲がこれだったみたいです。Spotifyはこんなのも作ってくれてすげ〜な〜。
【音楽レビュー】Nova Collective - Further Side(2017)
曲紹介
テクを見せびらかすというよりも周到に計算し尽くされた曲構成、楽器の絡み合い、展開、そして音世界が説得力を持って伝わってくる。キャリアで培われた圧倒的技量、比較的わかりやすい曲展開、ジャケ写にも通づる世界観、長すぎない尺など彼らの特徴が詰まりながらも取っ付きやすさを持った代表曲と言えるだろう。
拡がる水平線を前にして、その心は内的虚空《インナー・スペース》に向けられている。迷走、錯綜する様に暗く重い音像を提示する。
内に響くは潮の音、果たして自らを満たす中身とは一体何処にあるのであろうか。
アウトロに繰り返される跳ねる様なギターは"リュウイチ・サカモト"の"Thousand Knives”を彷彿とさせた。
【音楽レビュー】Pekka Pohjola - Visitation(1979)
WigwamやMade In Sweden、またMike Oldfieldとの共演で知られるフィンランドのマルチプレイヤーPekka Pohjola(ペッカ・ポーヨラ)の1979年ソロ作。個人名義では4作目。
ジャズフュージョンとプログレッシブ・ロック双方の要素を持ち合わせた全編インストのアルバム。
本作ではベースとピアノをプレイしているため、所々でベースソロのようなベース中心的な展開が出てくる。
ホーンセクションとオーケストラによる厚みのある音作りも特徴か。
ジェントル・ジャイアントなどポップなプログレが好きな人は好んで聴けそうな気がするが、不思議なメロディ、音作りにはオリジナリティがあり、また魅力的でもある。
Track List////////////////////////////////////
#1 Strange Awakening
#2 Vapour Trails
#3 Image Of A Passing Smile
#4 Dancing In The Dark
#5 The Sighting
#6 Try To Remember
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曲紹介
#1 Strange Awakening
悲しげな低音、そして不穏なピアノテーマから始まる、暗黒なプログレ曲。 テーマのピッチ外しによる不協和音と最後の1音外しから展開してサックスとベース、ドラムの登場、ホーンセクションがテーマを奏でる。テーマが微妙に変化したと思うと転調、ベースとピアノが一度浮かび上がるが、再度メインテーマへ。先ほどより1オクターブ上がっていて妙な高揚感を感じる。ここからサックスソロが一瞬の情熱を彷彿とさせて行くも、またメインテーマへ回帰。細かく変化しつつも繰り返され、シメのベースソロに突入。ホーンセクションがあくまで控えめにこれを引き立てる。最後にメインテーマに戻ってブレイク。
散々暗いなどと言っているが静謐さと音は柔らかさがある。個人的フェイバリット◎。 暗さとポップさの同居は謎のバランス感覚。不思議系だ。
Pekka Pohjola - Strange Awakening
#2 Vapour Trails
タイトなドラムからスタートするジャズ・ロックソング。アンドリュー・ラティマー系?の暖かみあるフュージョンギターが特徴。ギター、サックスなどが代わる代わるソロをつとめて行く。先ほどの曲とはうってかわってキレッキレの技巧を発揮している。脳内に風景などはあまり浮かばない感じだった。
#3 Image Of A Passing Smile
フルートの美しいメロディから始まる。オーケストラも合わさり壮大なイメージが脳内に描かれだす。ギターとピアノが合わさって登りあがっていき、ひとつの頂点に達する。
またくらいメロディに…と思いきやいきなり転調。軽快な手拍子とドラミング、怪しいメロディライン。北欧の美しい自然に囲まれていたつもりがいつの間にか、街に行き交う人の群れに放り込まれたかのような気持ち。
とここからさらに転調!裏打ちビートでとっても身体が軽い。しかしサックスとベースの音色は別に明るくはないのだが…よくわからない不思議なひょうきんさがある。跳ねるようなベースソロ。途中からギターも現れて掛け合いがなされる。なんか胡散臭いな〜。ギターちょっとブライアン・メイっぽいかも?そういう例えはあんまりよくわかりません。ただやっぱり不思議ソング。
Pekka Pohjola - Image of a Passing Smile
【書評】一揆の原理 呉座勇一 著 (ちくま学芸文庫)
- そもそも「一揆」に対する偏見が存在
- 呉座先生の圧倒的明快さでなされる痛快な表現
- 既往研究や既成概念に対する論理的な批判
In The Court Of The Crimson King(クリムゾン・キングの宮殿) - King Crimson
今回は前回の続きで私のプログレ沼への2歩目となった"King Crimson"の"In The Court Of The Crimson King"について書きます。
今更解説なんて不要なくらいですが一応。
1969年(!!)発売の"King Crimson"の1stアルバム。
圧倒的顔面ジャケ
このアルバムからプログレッシブロックがはじまったっぽい。
ちなみに現在絶賛放送中ッ!!の「ジョジョの奇妙な冒険〜第5部 黄金の風〜」にも登場してるぞッ!!
ジャケットからの影響受けすぎだろ荒木先生!!
でもこのデザインは好き
Track List
#1 21st Century Schizoid Man☆
#2 I Talk To The Wind
#3 Epitaph
#4 Moonchild
#5 The Court of The Crimson King
Personnel
Robert Fripp-guitar
Ian McDonald-reeds, woodwind, vibes, keyboards, mellotron, vocals
Greg Lake-bass guitar, lead vocals
Micheal Giles-drums, percussion, vocals
Peter Sinfield-words and illumination
当時まだ活動中だった"The Beatles"の"Abby Load"をチャート1位から蹴落としたって有名な逸話がありますがあれ事実無根だったみたいです(汗)
だがそんなことはもはやどうでもよく
誰もが認めるプログレッシブロックの圧倒的名盤!!
#1は「21世紀の精神異常者」って邦題がついてて
プログレファンの間では通称「21バカ」って呼ばれてる。ヒドいけどわかりやすい。
ただこれがめちゃんこにかっこよい。21世紀っていう漠然としたディストピア感を土台に繰り出される暴力的なイントロ!
これが69年ってマ?
よくわからんエフェクトのかかったこれまた格好良いボーカルが曲タイトルまで歌い上げるともう一度イントロのフレーズを繰り返し、ギターの唸り挙げとともに長い間奏パートがスタート。テンポも上がってテンションもアップ。2つのフレーズをギターサックスが揃って進む。どんどんテンションがうなぎのぼり。ギター、ベース、サックスが入れ替わり立ち代わりソロを演じていく。ドラムはありえんタイトさで叩きまくっている。なんてカッコよさ。。。
間奏ふたつ目のフレーズに戻るが、こっちのテンションは上がりまくってもう元には戻れん!難しそうなフレーズをギター、ベース、サックス、ドラムがばっちしのタイミングで合わせて間奏1つめのフレーズに戻ったのち、再度イントロのフレーズに回帰!久しぶりのボーカルが炸裂!演奏は最終局面に突入し、全員が精神異常者になったかのような弾きまくり!発散していくように曲が終わる。。。
一生聴けるしいつ聴いても感動する最高の曲。
これに出会ったせいで人生狂ったと確信して言える。
#2は「風に語りて」曲の尺はそうでもないがアルバム内の小曲的立ち位置で「21バカ」で上がりまくったテンションを落ち着かせる。イアン・マクドナルドのフルートが素晴らしい美しさ。詞も哲学的だ。でもやっぱりちょっとディストピア的な雰囲気ない…?
#3は「墓碑銘」#2から続いて太鼓の音でイントロ。曲のテーマがクッソ暗い。やっぱりディストピア?でも現代や未来の話じゃあないのかな。サビで必殺の"Confusion will be my Epitaph"のフレーズ。かっこいい。アコギとメロトロン、そしてグレッグ・レイクによるボーカルの哀愁がすごい。歌メロがはっきりしてるから日本人ウケしそうやな〜なんて少し冷静になってしまう。やっぱり#1の方が好きやな〜って思ってしまう。年重ねたら好きになりそうな気がする。間違いなく名曲ではあるので。今後に期待。
#4"Moonchild" #2的小曲ポジと見せかけて12分もありめっちゃ長い。前半部では印象的な美メロで脳内に景色が現れてくる。メロトロンの逆再生?がとても良い雰囲気を出している。この部分は好きなんだけど…後半部分では「宮殿」を聴くときの障壁ランキング世界一位間違い無しの催眠サウンドが繰り出され、メロディのない浮遊感を正味9分ほど味わわねばならない。この曲前半だけでよくね?って思うけどB面の尺が足りなかったんですかね?インプロビゼーション(即興演奏)だと思えば後年中期クリムゾンの布石と言えなくもない??
#5「クリムゾン・キングの宮殿」#4長くて油断してたら唐突に始まる曲。ドラムから入ってメロトロンが唸りあげる。イントロのメロディで気付いたらクリムゾンキングの宮殿に立たされ、怪しげなパペットやらクイーンやらウィッチやらがいる空間へ。怪しい儀式でも始まりそうだ。再びメロトロンが唸りあげ、ドラムが軽快に鳴る。イントロのメロディを繰り返し、再び歌パート。もう一度イントロメロディに戻ったのちにフルートが登場。ギターが少し#3「エピタフ」の世界を垣間見せながら静寂なパートが進む。最後の歌のパートに入り、やはり"king"の詞からコーラス。キィ〜〜〜〜んあ↑〜あ↑〜あ↓〜
一度曲が終了したと見せかけて、笛の類?がピロピロと現れる。次々にフルートなどが登場し、ドラムが突如響きだすとワントーン上がったメインフレーズをもう一度!キーボードなども増えて大円団!感動的なラストと油断していると各楽器がそれぞれ唸り出し、唐突に混沌へと吸い込まれていって呆気にとられる。不思議な世界。怪しすぎる!
こういう一回終わってからもう一回現れる"Strawberry Fields Forever"的な展開好きです。
プログレッシブロックの定義に「クラシックとの接近」というのがありましたが、キングクリムゾンの場合は、「ジャズとの接近」。ジャズロックというジャンルにプログレ要素が多く含まれているようにジャズに必要な技巧がロックと融合することも、プログレの超絶技巧という特徴を作ったんだなと割と最近理解しました。次のアルバム以降しばらくはジャズよりですしね。
あとメロトロン使用しているっていうのはやっぱり大きいですね。耳バカなんで以前はオーケストラでも使ってるのかと勘違いしていましたが(汗) 独特なローファイ音から来る雰囲気が音世界に大きく貢献しているように感じました。し後発にも影響大でしょうね。
そういえば前回の"Yes"の"Fragile"では最後にSpotifyのリンクを貼ってみたんですが
(いろんな音楽ブログで貼ってあるから1回やりたかったw)
私はSpotifyのヘビーユーザーでめちゃんこお世話になっているのですが。
キング・クリムゾンはSpotifyでは(ほとんど)聴けません!!悲しい!!
お前らのせいでこちとら万年金欠だよ!!
そんな金欠学生に厳しいクリムゾン
まあフリップ的には対価は払えよってことなんでしょうな〜。
さすが大量のライブアルバムを売りさばいてきただけあって商売が上手です()
ただこのアルバムに関して絶対に「買い」ですけどね。
中のデザインもキモいので(褒め言葉)
紙ジャケがおすすめです。
中期3作品もオススメです。
Fragile(こわれもの) - Yes
音楽レビューを書くにあたって何を最初に持ってくるかは重要だと思って、少し悩んだんだけど、自己紹介的な意味合いを持たせたいのもあってYesにしてみた。ちょうど惑星ジャケだしね。
確か中学の頃にはビートルズをiPhone付属イヤホンで聴いてたようなやつだったんだけど、高校に入ってジョジョのアニメ1部が始まったんですね。そのEDテーマとして使われていたのが、#1のRoundaboutでした。
物語のシリアスな展開にマッチしたイントロギターで「神ED」などとよく言われていましたね。
今見ても作画・構成など力(と金)の入れ方が半端なく、他部と比較しても完成度が高いな〜と思います。こっから私はジョジョラーとして文庫版の漫画を全部揃えたんですが、一方で音楽の方にも強く惹かれていきました。
そもそもプログレッシブ・ロックとは?
それまではビートルズを聴いていたのもあって、カッコいいフレーズの多さは自分の趣味にかなりマッチしていました。ただ当時はまだ音楽に対する知識が今以上にほとんどなかったので、Wikiとか見て調べました。以下がその説明。
- 一部のバンドはアルバム全体を一つの作品とする概念(コンセプト・アルバム[6])も制作した
- 大作・長尺主義傾向にある長時間の曲
- 演奏技術重視で、インストゥルメンタルの楽曲も多い
- 技巧的で複雑に構成された楽曲(変拍子・転調などの多用)
- クラシック音楽やジャズ、あるいは現代音楽との融合を試みたものも多く、演奏技術を必要とする
- シンセサイザーやメロトロンなどといった、当時の最新テクノロジーを使用した楽器の積極的使用
演奏上手くて育ちも良くて頭のいい人たちが、労働者側にあったロックを芸術の域に引き上げていったというような感じです。この時何これめっちゃメンドくさそう…とはあんまり感じなかった時点で同世代人と趣味が合わなかったのはお察しでした。
これが私の求めていた物では...?と感じた私はこの後「プログレ」を手がかりに音楽探求の旅に出るようになりました。結局初めて買ったプログレのアルバムがFragile!祝プログレデビュー。
Fragileについて
1971年発売、Yesの大ヒット作品
- ジョン・アンダーソン Vocals
- スティーヴ・ハウ Guitars,Vocals
- クリス・スクワイア Bass,Vocals
- ビル・ブルーフォード Drums,Perc
- リック・ウェイクマン Keyboards
幻想的なジャケットはロジャー・ディーンによるもので、他のプログレ作品のジャケも多く担当しています。
アルバムは大曲4つとソロ曲で構成されていて、当時のプログレアルバムにはよくあるタイプのアルバム構成だと思う。
#1は言わずと知れた大ヒット作。幻想的な曲構成が素晴らしいし、楽器同士の絡み合いも最高。曲自体の印象はウェイクマンのキーボードによるところが大きそう。サビのハウのギターとスクワイアのブリブリベースがとても好き。ハウのギターはソロ曲#8でも堪能できます。一部ではハウはギターが上手くないとか言われているらしいが、私はめっちゃ好き。
他の大曲#4と#9で#4は確か南極で凍死する冒険者の歌かなんかでテーマの暗さとハードなサウンドが魅力。#9は車のCMソングにもなっていたけれど、キング・クリムゾンの「21世紀の精神異常者」に対する返歌のようなものだと言われている。静と動の緩急が激しい名曲。初めて聴いた当時はこの辺りのハードな曲がかなり琴線に触れていた。
この後イエスは幻想的なサウンドや哲学的なテーマを持った作風になっていくが、私はハードかつプログレッシブなサウンドを欲していた。結局キング・クリムゾンなどへと食指を伸ばしていくが、それはまた別の記事で書いていきたいな。